わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜




『——サーチが完了しました』





再び無遠慮に発せられたそんな声とともに画面に映し出されたのは、いくつかの青い点だった。




…なに?




青い点以外は、何も写っていない。


パラパラと画面に散らばるそれは、いくつか重なるように表示されていたり、動いていたりする。




青い点をクリックしてみても反応はない。




1つだけ電源がつくなんて、絶対何か意味があるとは思うんだけど…。




考えながら画面を注視していると、左下の『1』という数字に気が付く。



カチリとクリックすると、数字が『2』に切り替わり、青い点の場所が変わった。




「え…なにこれ」




今度の青い点は、さっきのとは違ってなにやら一箇所にまとまっている。


画面の真ん中より左下あたりに固まった点は、1つも動かない。




一体…なにを表しているんだろう?





カチリとまた数字を押すと、『3』に切り替わる。



「!…黄色?」



これも『1』と同じようにパラパラと散らばった青い点があるけど、その中に1つだけ黄色の点が表示されていた。



1つの青い点と寄り添うように、画面の右上あたりに留まっている。




もう一度押して、『4』。




「今度は、赤…」




『4』の画面には、左下に赤い点が1つ、そして今まで通り青い点がパラパラと写っている。




この赤と黄色…何か意味があるんだよね、きっと。



点以外に何も写っていないこの画面からは、意味を読み取ることはできなさそうだけど。




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