わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
「えぇと…どうしよう…」
急いで隣校まで来たは良いものの、私は校門の前ですっかり困り果てていた。
手がかりは3人の名前のみ。
しかももう下校している可能性もあるわけで。
見つからないかも…。
せめて何年何組とか、もうちょっと教えてくれても良いのに。
部活動をしている声が響く中、私は校門前をウロウロする不審者のようになっている。
「……でもなぁ。
来いよ、とは言われたけど、それって隣校のことってよりかは『あそこ』にって意味だろ」
「………そうね。
もうあれから2カ月も経つのになんの連絡もなし……。
全く…もっと具体的に言って欲しいものだわ」
「うーん…。
どうすれば『あっち』に行けるんだろう?
………あれ、もう一回『あっち』に行くってことは、また追いかけ回されるの?」
「………えっ。それは…勘弁」
仲良さげな3人が、私の隣を通って門を出ていく。
この学校の人だよね。
聞いてみればわかるかな?