わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
次は見て見ぬふりをしていた人のなかで、特にいじめが起こる前までは仲が良かった人たちと、あと担任の先生。
先生に至っては、絶対に殺してやろうと決めていた。
だって、あの人が明美たちに中途半端な注意をしたせいでいじめはもっとエスカレートしたんだから。
それまではまだ友達もなんとか私を助けようとしてくれていたみたいだったけれど、エスカレートしたせいで、その友達にまで見放されることになってしまった。
…悠人や歩、朱里に桜のことだよ。
ずっと味方だって言ったくせに。
エスカレートしたらすぐ離れてっちゃったじゃん。
だから、一番悲しむように、それぞれ片方だけ殺してやった。
自分が死ぬより悲しいでしょ?心が痛いでしょ?
私だってそうだったもん。
私への直接的ないじめより、みんなからの視線の方が怖かったよ。辛かったよ。
何もしてくれないのに、簡単に憐れみだけを向けないでよ。
それから、なんとなく気まぐれで、転校してきたばかりの男の子を巻き込んでみた。
もちろんこの人には恨みもないし、殺すつもりもなかったんだけど。
強いていうなら、何か…よくわからないけれど、何かシンパシーのようなものを感じたのかもしれない。