わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜




「………あの!」



「……あ?」



ひぃ!?



ギロリ、と3人のなかで唯一の男の子に睨まれる。



な、なんだろ…なんか、一匹狼みたいな雰囲気なのに…。



二人の女の子と一緒にいるなんて、違和感がある。



なんて考えていると、横の髪の長い女の子が男の子の脇腹に肘を食い込ませた。



男の子がうっと呻く。



「ごめんなさいね。
このバカ、睨んでる訳じゃないのよ。
元々生まれつきこんな顔だから許してやって」



「おいてめぇ、フォローってよりかはバカにしてんだろ」



…………。



……とりあえず、見た目ほど怖い人ではないみたい。



少しだけ安心する。



「あはは…ごめんね。
その制服は隣の学校かな?何か用だった?」



圧倒的にあとの二人より話しかけやすそうな女の子が話しかけてくれる。



なんだか不思議な人たちだなぁ。


ぱっと見の印象では、とても仲良くなりそうな性格の3人には見えない。


それなのに、仲の良さそうな雰囲気がするものだから驚いてしまう。



連れて来いって言われた3人について、知ってると良いんだけど…。



< 20 / 119 >

この作品をシェア

pagetop