わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
「どうしたの?」
「えっと…。学校が、おかしいんです。
ここ、私の学校じゃない…」
私の言葉に、3人がキョロキョロと辺りを見回す。
でも、さして驚きはしなかった。
「………ああ、本当だ。
舞台はあくまでも私たちの学校…なんだね」
芽衣さんが呟く。
芽衣さんたちの…ってことは、ここは隣校なの?
「………あれ、待って。
これ…私たちは隣校から呼ばれたわよね?
ならここに巻き込まれてる人って…隣校の人じゃないかしら…?」
朱里さんの言葉にはっとしたように、二人が目を見開く。
先ほどまでの真剣な表情をさらに濃くしたような、深刻な面持ちだ。
「……ってことは何がどこにあるのかも何にもわかんねぇやつが逃げ回ってるってのか…?
学校の行き止まりもわかんねぇなら死ぬ確率あがんじゃねえか!」
「………確かに。
話し合ってるより、今巻き込まれている人に状況を伝えた方が良いかもしれないね」
「そうね。
……出来ることなら狛が私たちに望んだことが何か知りたいけれど…とりあえず今は生きてる人を助けましょう」
そう言うと、朱里さんは何処からか懐中電灯を取り出した。
ちょ、ちょっと待ってよ…?
死ぬ?生きてる人を助ける?
言ってることが怖すぎるんですが…!?