わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
「………さて。
それじゃあ、まず何をしよっか?」
芽衣さんが、みんなの顔を見回しながら言う。
朱里さんは顎に手をあてながら、口を開いた。
「そうね…人を探しましょうか。
危険だって伝えるためにも」
「あぁ…。
狛は俺らに何しろって言うんだよ」
……………。
3人の言葉を聞いて、1つ疑問が浮かぶ。
なんでみんな…そこに行こうとしないのだろう?
「えっと…教室に行かないんですか?」
ヒントがあるって言われたのに。
普通、真っ先に行かない?
しかし、予想とは裏腹にその場はしばし無言に包まれる。
「…………?
どうして教室…なのかしら?」
最初に口を開いた朱里さんが、眉を潜めて私を訝しげに見る。
どうしてって…なんでだろう。
わかりきったことだと思ったのに。
「どうしてって…さっき、黒田くんがラジカセで言ってたじゃないですか。
『俺らの教室にやって欲しいことのヒントがある』って」
首を傾げながら言うと、3人が驚いたような顔をした。
どういうこと………?