わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
「…あれ?舞ちゃん?」
「…愛菜ちゃん!」
「愛菜…」
「結菜も!良かったぁ〜!」
「わぁ!?」
「もう1人じゃ怖くって…っ!
2人に会えて良かったぁ〜っ!!」
私だと認識した瞬間にすぐさま駆け寄ってきて、ギュッと抱きついてきた愛菜ちゃんを受け止める。
正秀くんの話ですら苦手な愛菜ちゃんのことだ。
こんな状況、不安にならないわけがない。
そう思ってポンポンと背中をさすろうとしたけれど、愛菜ちゃんはすぐに顔を上げてしまったから、結局何もやらないで身体を離す。
「結菜ぁ…なんでさっきはぐれちゃったのよぉ!
怖くて仕方なかったんだから…!」
「…愛菜こそ!私が前を走ってたんだから、はぐれたのはそっちでしょ!もう…会えて良かったけど…!」
2人が再会を喜んでいる間に、またこっそりと石を確認する。
…大丈夫。光ってない。
愛菜ちゃんも本物だ。良かった!
「舞ちゃんもここに来てたんだね…。
怖いけど、舞ちゃんがいるならなんだか心強いな」
「愛菜ちゃんも無事でよかった!
あとは陽くんだね」
「え?…正秀は?」
「あ……」
キョトンとした顔をする結菜ちゃんに、ハッとする。
そうだ。結菜ちゃんはまだ…知らないんだ。
愛菜ちゃんの顔もチラリと見たけれど、やっぱり不安そうな顔をしていて。
しまった…。
…でも、話さなきゃダメだよね。
大切な友達のことだもん。いつまでも隠しているわけにはいかない。