わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
「その…実はね。
2階で…し…死んでるの、見ちゃって…」
「…………え?嘘でしょ…?」
「そんな………」
「………」
結菜ちゃんは理解ができないようで、目を見開いて。
愛菜ちゃんは、口を押さえてしゃがみこんでしまった。
何も言うことができなくて、私も黙り込む。
ショック、だよね…。
みんなは、私よりもっと長い年月一緒にいたんだから。
こんなこと、信じたくないに決まってる。
重い雰囲気が漂って、俯きかけたその時。
ガシッと肩を掴まれて、泣きそうな、どこか縋るような、そんな結菜ちゃんの目と目があった。
「ねぇ舞、それ本当に正秀だったの?
本当に?絶対間違いなかった!?」
「ゆ、結菜ちゃん、落ち着い…」
「そんなわけない!
だってさっきまで一緒にいたじゃん!
今までずっとずっと一緒にいたんだよ?
なのにそんな急にいなくなるわけないよ!!
面白くない嘘吐かないで!!!」
「………結菜ちゃん…」
「結菜。…落ち着こう」
「愛菜…」
すごい剣幕で捲し立てる結菜ちゃんに、愛菜ちゃんが首を振ってみせる。
それが何を意味するのか、私にはわからないけれど。
双子の中では何かが疎通されたようで、肩にかけられていた結菜ちゃんの手の力が緩む。