君はいつも哀しそうで
ーーー昼間の太陽が夕日に変わろうとする頃、俺達はお開きにすることになった
月唯と颯は同じ方面だから一緒に帰る
でも、
今俺の隣には美夜がいる
「美夜ちゃん家どこら辺?」
月唯の問いに
「△✕市。〇〇駅から少し歩いた所」
おい待てよ
「へぇ、そーだったんだ!!
なら、りゅうちゃんと一緒だね。りゅうちゃん、送ってあげなよ〜!!」
…だから待てよ
俺の方が家近いんだけど、家知られないよな?
「え、そうなの?でも…悪いし」
少し遠慮したような困った顔の美夜でも綺麗だと思わせるのは何故だろう
まあ、いいか
「送る…」
月唯も颯も俺の返事に満足したのか笑顔で帰っていった
そして今に至る