君はいつも哀しそうで


ーーーガチャ



ーーーーーーバタン




自室へ入りベッドに腰掛ける
と、同時にため息

今日ため息ばっかだ…

ネクタイを緩めながら
「で?とりあえず、今日の予定からだ」


「おっけ。今日はね山代組(やましろ)だよ
ここは前々から話してた通り、クズしか居ねぇ
いろんな奴と手を組んで薬から性的暴行、時たま人殺しもしてるらしいな

最近でしゃばってきたみたいだから、容赦なく殺れってよ
…なんせ今日は満月だかんな」


隆はさっき言ったとおり幼なじみ
俺と2人の時は敬語も何も一切無し
こういう関係が息がつまらなくて助かってる
側近をこいつにした理由の一つでもある




「…チッ……めんどくせぇ」

あからさまに嫌な態度丸出しで答えた俺に笑っていう


「気持ちは分かるが今は辛抱しろよ
じゃねーと計画が台無しだ」

「わかってる、んなこと」



わかってる

嫌なくらい頭を支配されてる

でも、今我慢すれば俺は

一生の幸せが手に入れられる

だから今は

漆黒にも

どす黒い犯罪だって

躊躇せずに汚せる




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