君はいつも哀しそうで

誇らしくってなんだよ
食いついてくる颯に若干ため息をついた


「それに!!
援助してくれるように頼んでくれたんでしょ?おじさんに」

俺の前に回り込み、行く手を阻む
まるで、真面目に聞けと言われているようだ

仕方ないので颯に言う


「別に俺から頼んだわけじゃねぇよ
じじいがそのほうがいいだろうって言ったからだ」

まあ、本当のところ俺が頼んだんだけど
そんな事言ったらめんどくさいのは目に見えているのであえて言わない




別に颯に礼を言われたいわけじゃねぇし






「…まぁた別にって……。
でも、ありがとうりゅうちゃん!」

今日一番の笑顔


本当はこの笑顔が見たかった


颯にはどうであれずっと笑っていて欲しい








「あぁ」

またそんな返事しかしないから


「もぅ、りゅうちゃんそっけない!」


って怒られながらも
そんなやり取りを楽しんでいる自分がいることに



少しだけ嬉しくなった
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