君はいつも哀しそうで
今だってほら
少し前を歩く月唯と目が合う
そろそろだって言っているんだろう
月唯の前を歩くみーと颯
楽しそうに話しているが、颯は時々こちらに視線を向ける
「…今日だな」
「そうだね」
月唯とふたりだけの会話はみーに伝わっているのだろうか
気づいているかいないか
どちらとしてもみーを傷つけるわけにはいかない
「ねー!りゅうちゃんもそう思うよね!!」
急に話を振ってくる颯に若干イラつきながらも
「…みーに賛成」
颯の味方なんてしてやらない
そんなの決まってる
みーと誰を天秤にかけたって
俺はみーを選ぶ
それが間違っていても正解でも
みーを信じることに何の疑いも心配しない