君はいつも哀しそうで


「本当に久しぶりだな。でかくなってなんだよ、イケメンになりやがった」

俺のことを懐かしむように話をするが、黙ってない奴らが複数…








「ねぇ、なにしてんのよ?早く入れてよね」

生意気そうな女の声が響く


月斗さんは思い出したように後ろの声の主を振り返る

「…いや、悪ぃわすれてた」



そして、月斗さんは正直者だ
昔から変わってない



「…そうだ。龍喜も折角だし、遊ぼうぜ」

急に楽しそうに笑い出した月季さんはその笑顔を俺に向けてくる


もちろん気づいてないふり

「遊ぶ?いいですけど…なにするんすか」


俺の声が踊っているのがわかる
この状況を楽しんでいる

馬鹿みたいにこれからのシナリオが頭に浮かんでくる

それが楽しくてしょうがない



「イイことだよ…。」

そう言った月斗さんの表情に裏の感情が浮き彫りになったのを感じ取った


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