君はいつも哀しそうで


天気のいい日が続いている

だから昼飯は屋上



この学校の屋上は高いフェンスに囲まれていてとてもじゃないけど飛び降りたりはできない


そのせいかは知らないが屋上は昼休みだけ開放されている


でも、特別人が多く集まる場所ではない


今も俺達4人の他には3グループ程しかいない




「今日も天気いーね!みーちゃん」

語尾にきらきらと星でもつきそうなほどのテンションで颯夜が話しかける




「そうだね」


「みーちゃんは晴れの日が好きなの?」

颯は疑問に思ったことはとにかく聞く
その迷いのない性格に羨ましさを感じている







「私は、雨の日の方が好き」


「え~なんでー?雨って傘ささなきゃだし、ジメジメするし。僕髪の毛ぺちゃんこになっちゃう」


「傘をさせるから。私、傘好きなんだ」



「俺は嫌いだ」

口をついて出てしまった




「龍喜はなんで嫌いなの?」

期限を損ねたわけでもなく、変わらない笑顔で聞いてくる



「…嫌な記憶しかない。傘には」


「そっか」




みーは気にしていない

気にするほど俺に興味がないのかもしれない



月唯も颯夜もどんな気持ちで聞いているだろうか






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