君はいつも哀しそうで


漆黒の長い髪




人を貫くような鋭い視線




暗闇の中でも目立つ白い肌



その人を貫くような視線を見せたかと思えば







「あはっ!何かたまってるの。冗談に決まってるじゃん」


瞬間に人が変わったかのように子どもらしさを感じさせる笑顔を見せた




心を持っていかれた




持っていかれたというより

奪われた





「…だれー?」

拍子抜けした颯の声がやっと耳に入る



「あぁ、ごめんね?私はーー」











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