君はいつも哀しそうで




「龍喜…?」




ハッ、と気づくとみーがこちらを見ていた

瞑想してしまったとようやく気づいた



「あぁ、なんでもない」


「そっか。ご飯減ってないよ」


ちょっと茶化すように

無邪気に言うんだ




まるで仕返しだとでも言うように










今目の前にいるみーと

突然消えてしまったみーが


重なって見えた



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