君はいつも哀しそうで
「あ、はい…」
やべぇ
会ったことあったか?全然覚えてねぇ…
ちょっと困惑した俺の心情を読み取ったのかみーの親父さんは笑い出した
「悪い悪い!そりゃあ、龍喜君とあったのはまだ5歳くらいの頃だもんなぁ…
覚えてなくて当たり前だよ。いやぁ、でもしかし成長したな。男前になりやがって」
正直拍子抜けした
こんなにも明るくて気さくな人が組長やってるなんて
俺の親父とは似ても似つかねぇな
みーの親父さんのテンションについていけ
ず、愛想笑いを浮かべる俺に助け舟を出してくれた
「お父さん、思い出に浸るのはまた今度にして?」
みーの声を聞いて、そうだな!また今度ゆっくりな
と、俺に笑顔を向けてくれた
「はい。今度親父の昔話も聞かせてください」
俺とみーは部屋を出て資料室へ向かった
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