優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
しばらく私の傍にいた修二さん。もう帰ってくださいと懇願すると、渋々仕事に戻っていった。

…精神的に、大分限界が来ていたようで、仕事中倒れてしまった。

自分の不甲斐なさに溜息が出た。

心配をかけたくなかったのに、結局はかけてしまう。

…晶にも、修二さんにも、頼れと言われた。そうしてしまっても、大丈夫だろうか?一度頼ってしまうと、癖になりそうで。

なかなか頼れない、そんな性格だ。

「…有藤さん、車を回したと内線が来たので、行きましょうか」

医師に言われる。

「…え?先生と?いえ、1人で行きますから」

「…ここは素直に従ってください。…社長に叱られますから」

そう言って苦笑いした医師。…さっきも何やら言い合いしてたし…素直に聞いた方が良さそうだ。先生に迷惑はかけられない。

私は運転手さんに、近くの病院と告げたのに、ついたところは、大学病院。…つくづく心配性だな
修二さんは。そう思うと、笑みがこぼれた。
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