優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
午後7時。約束通り、修二さんが海外事業部に迎えに来た。
まだ数人、オフィスに残っていて、突然の社長の登場に驚いていた。私は、それを見てなんだかおかしくて、クスクスと笑う。
「…帰るぞ、麗美」
「…まだ、会社ですよ。…下の名前で呼ばないで下さい」
そう言って怒って見せると、修二さんはフッと笑った。
デスクの上を片付けると、それを見届けた修二さんは、私の手を握り、オフィスを出る。ギョッとした私は修二さんに言う。
「しゃ、社長、まだ会社の中です」
「…俺は全く気にしない。周りより、今は麗美の方が、何万倍も大事だから」
エレベーターで一階まで降り、ロビーを抜けて、表玄関から、外に出た。周りからの色んな視線ももろともしない修二さん。
この人が傍に居れば、きっと大丈夫だと思える。この手を離さなければ。
階段に差し掛かったところで、私はその手を離した。
「…修二さん、私、お腹に赤ちゃんができました」
まだ数人、オフィスに残っていて、突然の社長の登場に驚いていた。私は、それを見てなんだかおかしくて、クスクスと笑う。
「…帰るぞ、麗美」
「…まだ、会社ですよ。…下の名前で呼ばないで下さい」
そう言って怒って見せると、修二さんはフッと笑った。
デスクの上を片付けると、それを見届けた修二さんは、私の手を握り、オフィスを出る。ギョッとした私は修二さんに言う。
「しゃ、社長、まだ会社の中です」
「…俺は全く気にしない。周りより、今は麗美の方が、何万倍も大事だから」
エレベーターで一階まで降り、ロビーを抜けて、表玄関から、外に出た。周りからの色んな視線ももろともしない修二さん。
この人が傍に居れば、きっと大丈夫だと思える。この手を離さなければ。
階段に差し掛かったところで、私はその手を離した。
「…修二さん、私、お腹に赤ちゃんができました」