優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…ありがとう、修二さん」

そう言って微笑めば、修二さんはまた、私を抱きしめた。

「…ゴホッ…お取り込み中すみませんが、検査結果が出ましたので、説明してもよろしいですか?」

…いつの間にか、部屋に入ってきていた担当医が、頬を染め、咳払いしながらそう言った。

…当然、私の顔も耳まで、いや、身体中が赤くなる。パッと修二さんから離れ、苦笑いを浮かべた。

「…す、すみません。あの…結果は?」

おずおずと問いかければ、なんともないので、帰っていいと笑顔で言われた。

その結果に安堵し、修二さんが呼び寄せた車で、私達は自宅へと帰った。

…家に帰ってからの修二さんは、私から離れない。

「…あの、ご飯が作れませんけど」

困った顔で言う。

「…今日は、俺が作る」
「ダメですよ。今日は頭も打ったんですから、おとなしくしてて下さい」

「…大丈夫だから。…簡単な手伝いだけ」

そう言い張って、結局根負けしたのは私の方。
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