優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
…気を取り直して、ドレス選びに徹する。

…でも、どれも素敵で選べない。

すると、修二さんが、一つのドレスを選び出した。

新作の妊婦用のウエディングドレス。

「…修二さんが選んでくれたドレスでいいです」

選んでくれたことが嬉しくて、すぐにそう言うと、店員さんは、修二さんを別室に連れて行った。

「…奥様」
「…え?」

店員さんが私に声をかけてきた。

「素直に旦那様の選んだドレスに頷いてくれて良かったです」

「どういうことですか?」

「最初から、あのドレスを着てもらいたかったみたいです」
「…え⁈」

「あのドレスを見て、絶対奥様に似合うと言って…一目惚れしてた様子で」

それならそうだと言ってくれたら良かったのに。

「…でも、主役はもちろん奥様ですから、無理強いはしたく無かったんでしょうね。…ぁ、これは、秘密ですよ?」

そう言って、店員さんは、クスクスと笑っていた。
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