優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
フィッティングも終わり、私達は自宅へと帰る。車の中、私は質問を投げかけた。

「教会は、どこですか?」
「…ん?…当日まで秘密」

そう言って意地悪な笑みを浮かべた。

…サプライズにしたいらしいと察した私は、気になりつつも頷いてみせた。

家に着き、夕飯の支度まではまだ時間があったので、リビングでまったりする。

修二さんは私のお腹に手を当てて、胎動を待つ。…おとなしい子のようで、あまり動かないので、修二さんは滅多に動いているところに出くわさず、ちょっと残念がっている。

「…ぁ、動いた」

修二さんが嬉しそうにそう言った。

「良かったですね。修二さん、仕事が忙しいから、なかなかこう言う場面に会えませんから」

そう言いながら、クスクスと笑う。

「…女の子かな、男の子かな」
「…おとなしい子だから、女の子じゃありません?もう、性別わかるって言ってますけど、聞きますか?」

「…ダメ、聞かない。元気に出てきてくれたらそれだけでいいから」

と、言い張る。

私的には、服を選ぶのに困るから、聞きたいんだけど。
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