優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
…次の日から土曜日まで、修二さんは仕事に追われ、毎日明け方に帰る。

…結婚式の為とはいえ、そんなに根を詰めて仕事をされると、心配でたまらない。

仕事中に電話をする事は流石に躊躇われたので、メールで心配な事を告げた。

修二さんは大丈夫だというけれど…

結婚式の当日なんて、朝の5時に帰宅した。

「…おかえりなさい」
「…ただいま。もう、起きてたのか?」

「…帰ってこなかったから心配で」
「…悪かった。全く、秘書もこれでもかってくらい、仕事を詰め込んでくれたからな」

そう言って、修二さんは苦笑い。

そして、私に近寄るなり、ギュッと抱きしめた。

「…心配かけてごめんな」

その言葉に首を振った。

「…さて、準備したら出かけようか」
「…寝てないのに?…少しだけでも休んでください。こんなに無理して、結婚式挙げなくても良かったんですよ」

「…ダメ、結婚式はちゃんと挙げるよ」
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