優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
私の言葉に、修二さんは少し怒って見せた。

「…でも」

上目遣いに修二さんを見ると、修二さんは優しく私の頭を撫でた。

「…ご両親やおばあさんに、麗美の花嫁姿、ちゃんと見せてあげたいんだよ。この目には見えなくても、麗美の花嫁姿に、きっと喜んでくれると思うから」

そう言って、修二さんは微笑んだ。…嬉しい言葉に私は泣いてしまい、修二さんは何度も私の頭を撫で続けた。


…お父さん、お母さん…おばあちゃん。
私、本当に幸せです。

…身支度を整えた私達は、式場に向かった。その式場を見た私は思わず口に手を当てた。

「…ここは」

写真で見た事のある式場。

「…そう、麗美のご両親が結婚式を挙げた教会だよ。…ダメだった?」

「…そんな事!…凄く嬉しいです。ありがとう」

潤んだ瞳でそう言えば、修二さんも嬉しそうに微笑んだ。
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