優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
…お互い、着替えを済ませ、その姿を見て溜息をついた。

「…想像以上だな、凄く綺麗だよ」
「…ありがとうございます…修二さんも素敵です」

差し出された修二さんの手を取り、教会に向かうと、入り口に一人の男性が立っていた。

「…新條会長」
「…そろそろ、お義父さんと呼んでくれると嬉しいんだけどな」

そう言って微笑んだ顔が修二とよく似ていた。

「…お義父さん」
「…バージンロードを、麗美さんのお父さんの代わりに、一緒に歩いても構わないかな?」

その言葉に驚いて、修二さんを見る。

「二人きりであげたいと言ったんだけど、どうしてもそうしたいって聞かないんだよ。麗美が決めてくれる?」

そう言って困ったような顔をした修二さん。

お義父さんの申し出に私はもちろん頷いた。

「…よろしくお願いします」

みんなに祝福される結婚式ほど、幸せな事はない。
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