優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
入院中、本で読んではいたけど、赤ちゃんて本当によく泣く。数時間ごとに起きてはオムツやおっぱいをあげるの繰り返し。

寝不足なまま、退院の日を迎えた。

…これだけ夜中に起きるとなると、修二さんとは、一緒に寝られないな、と、思って、自宅に帰るなり、その事を話した。

…突然不機嫌な顔になるので、困ってしまう。

「…麗美」
「…絶対別々の寝室は許さないから」

「…でも、修二さんの体調が心配なんです」

「…麗美がいない方が寝不足になる」
「…」

「前に言っただろ?麗美を抱いて寝ないと眠れないって」

そう言った修二さんは、困ったように笑う。

…そういえば、そんな事言われたな、と思い出す。

「それに、朝陽は赤ちゃんなんだから、夜中に起きるのは当たり前。麗美が一人で苦労する必要はないだろ?抱っこだけで眠るなら、俺にだって手伝えるから」

そう言って修二さんは微笑んだ。
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