優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
社に戻り、言われた場所に行き、ドアを開けて、一瞬目を見開いた。

…相当な罵倒を浴びせられていたんだろう。麗美は、平静を装っていたが、明らかに泣いてしまいそうな顔だった。

…そんな彼女に、今俺ができる事と言えば、何事もなく、この場を収める事だった。

…麗美がいなくなり、安田専務との話はスムーズに進んだ。

「今回の事は、部下によく言って聞かせますので」

そう言って、頭を下げた。

「…いや、私も少し言い過ぎたな」
「…え?」

「腹が立っていたとはいえ、さっきの彼女には、言い過ぎたよ。…彼女が仕事が出来るのは、耳にしていたのにな」

そう言って、バツの悪そうな顔をした安田専務。

「…そう思いになられるのでしたら、一つ、お願いしても宜しいですか?」

そう言って、俺は安田専務にお願い事をした。
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