優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「有藤さん、安住くんに仕事教えてもらって」
総務部長に言われ、安住さんに色々と教えてもらうことに。
「…まぁ、こんな感じです。また、わからないことがあったら、聞いてください」
淡々と業務説明をした安住さんはすぐに自分の仕事に戻ってしまった。
わかりやすい説明で、内容は把握できた。…しかし、無表情で、とっつきにくい人だな。修二さんとは正反対。
…いや、修二さんは特別優しい人だから、比べちゃいけないわ。
こんな時まで修二さんの事を思う私は、どれだけ修二さんを溺愛してるんだろうと、可笑しくなった。
雑務をこなしていると、棚の上のファイルを手に取ろうと伸ばしてみたけど届かない。
「…もう少し」
届きそうで届かないファイル。もう一度手を伸ばすと、私とは別の細長くて綺麗な手が、にゆっと伸びてきて、それを取ってくれた。
「…ありがとうございます…」
「…はい、これ」
無表情にそう言って、私にファイルを渡してくれたのは、安住さんで。
…でも、少し頬の赤くなっているのは、見逃せなかった。
この人はきっと、無表情なんじゃなくて、シャイなだけなんだなと思った。
総務部長に言われ、安住さんに色々と教えてもらうことに。
「…まぁ、こんな感じです。また、わからないことがあったら、聞いてください」
淡々と業務説明をした安住さんはすぐに自分の仕事に戻ってしまった。
わかりやすい説明で、内容は把握できた。…しかし、無表情で、とっつきにくい人だな。修二さんとは正反対。
…いや、修二さんは特別優しい人だから、比べちゃいけないわ。
こんな時まで修二さんの事を思う私は、どれだけ修二さんを溺愛してるんだろうと、可笑しくなった。
雑務をこなしていると、棚の上のファイルを手に取ろうと伸ばしてみたけど届かない。
「…もう少し」
届きそうで届かないファイル。もう一度手を伸ばすと、私とは別の細長くて綺麗な手が、にゆっと伸びてきて、それを取ってくれた。
「…ありがとうございます…」
「…はい、これ」
無表情にそう言って、私にファイルを渡してくれたのは、安住さんで。
…でも、少し頬の赤くなっているのは、見逃せなかった。
この人はきっと、無表情なんじゃなくて、シャイなだけなんだなと思った。