優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
内線で、麗美を会議室に呼び出す。

「…失礼します。…お呼びという事ですが」

困惑顔の麗美。

「…君、有藤さんと言ったね」
「…はい」

安田専務の言葉に、彼女の顔が強張る。

「申し訳なかった」
「…⁈」

突然頭を下げた安田専務に、流石の麗美も動揺している。

「…部下の為に頭を下げただけの君に、傷つけるような事ばかり言ってしまった」

「…いえ、そんな私にも落ち度がありましたから」

「これに懲りず、今後ともよろしく頼むよ」

「はい、勿論です。今後ともよろしくお願いします」

…にこやかにそう言った麗美の顔は、本当に綺麗だった。

「…その笑顔を、また見に来るよ」

安田専務はそう言うと、会議室を出て行った。

麗美は顔を赤くして、それを隠すように頭を下げていた。

俺は、安田専務を出口まで見送りに行った。
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