優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
2.「ギュッとさせてください」
…藤岡部長に抱き締められてからというもの、私は一段と藤岡部長を避けていた。
それでも、同じ部署で働く以上、顔を合わせないわけには行かない。…頼まれた事は、やらないわけにはいかなかった。
「有藤主任、確認お願いします」
書類を差し出してきたのは、西崎君だった。
「…うん、よく出来てる。間違いもないわ」
「…ありがとうございます。…あの、有藤主任」
「…ん?」
「…この前は、沢山ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
そう言って深々と頭を下げた西崎君。
「もういいよ。私もしっかり確認してなかったのがいけなかったんだし」
そう言って困ったように微笑む。
「いえ、やっぱり、俺が悪いと思うから、今後こんな事がないように気をつけます」
「ええ、お互い気をつけましょうね」
「…はい!…あの、初めて見ました」
「…え?」
「有藤主任の笑顔」
…、笑顔、だった、かな。
「…有藤主任の笑顔が見られるように、俄然、頑張ります!」
あ、え…行ってしまった。
それでも、同じ部署で働く以上、顔を合わせないわけには行かない。…頼まれた事は、やらないわけにはいかなかった。
「有藤主任、確認お願いします」
書類を差し出してきたのは、西崎君だった。
「…うん、よく出来てる。間違いもないわ」
「…ありがとうございます。…あの、有藤主任」
「…ん?」
「…この前は、沢山ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
そう言って深々と頭を下げた西崎君。
「もういいよ。私もしっかり確認してなかったのがいけなかったんだし」
そう言って困ったように微笑む。
「いえ、やっぱり、俺が悪いと思うから、今後こんな事がないように気をつけます」
「ええ、お互い気をつけましょうね」
「…はい!…あの、初めて見ました」
「…え?」
「有藤主任の笑顔」
…、笑顔、だった、かな。
「…有藤主任の笑顔が見られるように、俄然、頑張ります!」
あ、え…行ってしまった。