優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…あの、ありがとうございまた」

困惑顔で、藤岡部長に礼を言う。

「いいえ、僕がこうしたかっただけですから」

そう言って微笑む。

…ヒールが折れたせいで、食事をする事はなかった。…なんだか、申し訳なくなってきて。

「…藤岡部長」
「…ん?」

「…有り合わせでいいなら、夕飯食べていきますか?」

突然の申し出に、藤岡部長はちょっと驚いた顔をしている。

いたたまれなくなった私は、慌てて言葉を紡ぐ。

「あ、いえ、あの、嫌ならいいんです!お腹空いてるかなって思っただけなんで」

「嫌なわけないじゃないですか。そうじゃなくて…親密な関係でもないんで、お部屋に上がるのは申し訳ないので、そうなれたら、お邪魔します」

そう言って、意味深な笑みを浮かべた。
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