優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…ないで」
「…え?」

「…優しくしないでください」
「…」

「もう…私に構わないでください」

そう言って顔を背けた。…泣き顔なんて、見せられない。

「…それは、無理な相談ですね」
「…ぶ、部長⁈」

私の言葉なんてお構いなしに、私の手を握りしめたまま、どんどん歩いていく藤岡部長。

抵抗を試みるも、無理なのは一目瞭然。

…連れてこられたのは、会社から程近い、高層マンション。

「…部長、ここどこ、ですか?」
「…俺の家」
「…⁈」

セキュリティ万全な高級高層マンションの一室に、私を連れ込んだ藤岡部長。

ドアを閉めたと同時に、私はドンッと、ドアに押し付けられた。

「…俺は、そんなに優しい人間じゃない」

「…ぶ、…や!」

抵抗する前に、藤岡部長は、私の唇を奪った。
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