優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
なんだか胸騒ぎがした俺は、直ぐに、オフィスに戻った。

…嫌な予感は的中する。

オフィスはもぬけの殻で、さっきまで居たはずの麗美の姿は無くなっていた。

…外に目をやると、土砂降りの雨。

俺は慌てて、カバンと傘を持って、オフィスを出た。

「…待ってください!」

麗美を見つけ、声をかけるも、逃げられてしまい、俺はそれを追いかけた。

雨に濡れた麗美をハンカチで優しく拭う。

…ハッとした。

麗美の目は真っ赤になっていた。

雨で濡れていて直ぐには気づかなかったご、麗美は泣いていた。

…その涙は、誰の為に流した涙なのか。

…泣きながら、もう構うなと言われても、放っておけるわけはない。

俺は麗美を…。
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