優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…か、彼女と来れば」
「俺に喧嘩売ってます?」

「…ぁ、ゴメンなさい」

…いたら、とっくに来てるよね。

「…プッ。本当に、会社とは大違いですね」

可笑しそうに笑いながら、店内に入る。…手は繋がれたまま。

席に着き、やっと離れた手に、ちょっとホッとする。

「西崎君、甘い物好きなの?」
「…どちらかといえば、苦手です。」

「え⁈…じゃあ、なんで」
「…最近、有藤主任、元気じゃなかったから、少しでも、元気になれればいいなって思って」

そう言って微笑む西崎君。

…私、そんなに顔に出てたかな?

「…いつも、助けてもらってばかりで、頼りない部下ですけど、有藤主任の「西崎君、待って」

「…」

「そのさ、主任って言うの止めない?」
「…え?」

「…周りから見られて、恥ずかしいから」

そう言って俯いた。

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