優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
私の言葉に困ったように笑った藤岡部長。

「…僕が、今の部署からいなくなったら、有藤さんはどうなります?」

笑みが消えた藤岡部長の顔は、真剣なものに変わっていた。

「…どういう事、ですか?」
「…来月になれば、わかります」

「…」
「その時に、有藤さんの気持ちを聞かせてください。…僕も、自分の想いを話しますから」

…その言葉の意味がわからないまま、日にちだけが過ぎていく。

…その間、藤岡部長が、海外事業部から姿を消した。

海外事業部の社員達が、口々に噂し、オフィス内は、毎日慌ただしかった。

部長不在のまま、主任である私に、みんなが詰め寄ったのは、言うまでもない。
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