優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
私の言葉に、当然ながら驚いてる様子。

「…で、尚且つ、麗美の後がま」
「…へ?」

「参ったな…本当に何も聞かされてないんだな。藤岡部長、じゃなかった、新條社長から、何も?」

その言葉に頷く。晶は、深く溜息をついた。

「…早くて半年、長くて1年麗美がここの部長をしてる間に、俺はこの部署の仕事を覚えて、部長を引き継ぐんだよ」

「…そうなの⁈…じゃあ、私はそこで用無し?」

そう言って落胆する。

「…バカだな。違うよ」
「…何が違うのよ?」

「…もっと上の部署に異動になるって聞いたけど。…どこの部署になるかまでは、聞いてないけど」

…そんな大事な話、なんで何も聞かされてないんだろう。

「…ま、そういう事だから、今日からよろしくお願いします。有藤部長」

そう言って、あの時と変わらない、人懐こい笑顔を向けた。
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