優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…晶は?」
「…俺は、仕事が恋人」

そう言って、ニコッと笑った。

…なんだか、居心地の悪い空気が流れる中、私の携帯が鳴る。

「…ちょっと、ゴメン」

着信相手を見て、ハッとした私は、晶に一言詫びを入れ、席を外した。

「…もしもし、どうしたんですか?修二さん」
『何してるかなと、思って』

「…職場の人と、食事に」

『…男?』

「…はい。…今日、異動になった萩原さんと」

『…僕も行きます』

「…は?え?」

驚く私なんかお構いなしに、強引に場所だけ聞いた修二さん。

「あの、仕事は?」
『…そこから、動かないでくださいね』
「…」

電話は切れてしまった。

…本当に、来る気なんだろうか?
…でも何で急に?
< 65 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop