優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
一瞬何が起きたのか、わからず固まったが、ハッとして晶を押し返そうとした。
でも、晶は私を離すどころか、より一層強く抱きしめる。
「晶、離して!」
「…離さない」
「晶!」
「俺がどんな思いで!」
…。どんな思い?押し返す手が止まる。
「…どんな思いで、麗美と別れたのかなんて、わからねえだろ?」
「…な、何を今更」
「…お前は前だけを見て、走ってた。家族と呼べる人がいないから、早く一人前になりたいって言ったから…一人前になるまで待ってって言ったから、見守ろうって思った。お前の事、本気で愛してたから」
…晶。
言われるまで、自分が言った言葉も忘れてしまっている事に気が付いた。
「…やっと近づいた時には、お前の隣には新條社長がいて…でも、お前が幸せならそれでもいいと思った。自分の手で幸せにできなくても、誰かがお前を幸せにしてくれるなら、奪おうなんて思わなかった…でも、状況が変わった。
俺なら、お前をこんな目に遭わせない!」
でも、晶は私を離すどころか、より一層強く抱きしめる。
「晶、離して!」
「…離さない」
「晶!」
「俺がどんな思いで!」
…。どんな思い?押し返す手が止まる。
「…どんな思いで、麗美と別れたのかなんて、わからねえだろ?」
「…な、何を今更」
「…お前は前だけを見て、走ってた。家族と呼べる人がいないから、早く一人前になりたいって言ったから…一人前になるまで待ってって言ったから、見守ろうって思った。お前の事、本気で愛してたから」
…晶。
言われるまで、自分が言った言葉も忘れてしまっている事に気が付いた。
「…やっと近づいた時には、お前の隣には新條社長がいて…でも、お前が幸せならそれでもいいと思った。自分の手で幸せにできなくても、誰かがお前を幸せにしてくれるなら、奪おうなんて思わなかった…でも、状況が変わった。
俺なら、お前をこんな目に遭わせない!」