優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…ごめんなさい。…自分で言った言葉なのに、忘れてた」

「…別に、その事は怒ってない」

「…本当にごめんなさい」

「だから、怒ってないって…」

私の顔を見た晶は、目を見開いた。
そして、抱きしめる腕を解いた。

私は、晶から一歩離れる。

「…どんな目にあっても、今の私は、新條社長が好き。…他の誰でもない、私を選んでくれたから。だから、こんな事くらい、どうって事ない」

「…強がるなよ」

その言葉に首を振る。…強がってないと
全てに押しつぶされそうだから。

「もっと、好きな男頼れよ…そうじゃないと、力づくでも、お前を奪うぞ」

「…晶の気持ち、嬉しかったよ。こんな私をまだ、好きでいてくれて…もう少し、頑張ってみるから…もう少し、見守って?」

「…バカだな、本当。前と一緒じゃねえか」

そう言って、晶は、困ったような笑みを浮かべた。
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