優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
《修二side》

…最近の麗美の動向が不自然だった。会社で何かあったのかと尋ねたが、何もないという。

…体調もすぐれないのか、食欲も落ちているようだった。

…今夜も仕事が遅くまであり、家に帰ったのは0時を回っていた。

…今夜も無理をして、ご飯を作ってくれたようだ。麗美はいつも、作りすぎたと書き置きしてるが、明らかに、俺の分も作ってくれてる。

あまり、食事を摂らない俺のために、しっかりバランスまで考えてくれてる。

…最高の婚約者だ。

寝支度を整え、先に眠る麗美の隣に潜り込むと、優しく抱きしめた。

…細い。

元々、細身の麗美が、前にも増して、細くなった。

「…これは」

…細い腕に、青あざがあった。…麗美が、俺に隠し事してるのは、薄々感じてはいたが、いよいよ、本当になってしまったようだった。

「…麗美、ごめん」
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