優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)
「…社長」

「青白い麗美の顔。…こんなになるまで、1人で頑張りすぎだ」

麗美の髪を優しく撫でながら言った。

「…心配かけて、ごめんなさい。もう、大丈夫です「大丈夫じゃないだろ?」

麗美の言葉が終わらないうちに、そう言う。

…麗美は、無言になり、俺をただ見つめる。

「…1人で何でも抱えるな。…頼むから、俺をもっと頼れよ、麗美」

優しい口調でそう言えば、麗美の目には、みるみるうちに、涙が溜まっていく。

「…今から病院行こう」

俺の提案に、麗美は首を振る。

「社長は仕事に戻ってください。…1人で行きますから」

「…また倒れたらどうする?」

「…」

頑なに、1人で行くと言い張る麗美。俺は思わず溜息をついた。

「…頑固だな。…分かった。俺は仕事に戻る。でも、俺の車を使え。運転手には、裏に車を回すように伝えとくから、いいな?」

…やっと、麗美が頷いた。
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