ホワイトデーの奇跡【完】












いって…らっ、しゃい――



涙でかすれたお母さんの声が

ドアが閉まる前に聞こえた。





外の空気を大きく吸って

こみ上げてくるものを落ち着かせた。




たまちゃんの言う通り。



私って、強かったんだ…なんて

ちょっと誇らしげに思ってしまった。







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