ホワイトデーの奇跡【完】
でも、武藤くんの言う通り、
嫌とか気持ち悪いとかは思わなかった。
それは、武藤くんの言う通り、下心がないからなのかもしれない。
例えるなら
親鳥が小鳥にえさをあげるような…そんな感じ。
「あ、でも」
『…ん?』
「蒼井には興味あるから」
『……えっ』
「だって、こんなピュアでかわいい生き物見たことない」
生き物…食べ物の次は、生き物になってる。
「まぁ、お友達としてよろしく」
『…へ?』
「あれ、彼氏が良かった?」
『…お、お友達でっ!』