ホワイトデーの奇跡【完】
「わかる~!今だって、たま子は看板担当だしさ~」
百合ちゃんも、亜美ちゃんの言葉にうんうんと頷く。
『あ、うん…たまちゃんはお裁縫とか苦手だから』
「そうかもしれないけど!今までだったら、絶対宮本さんも同じ担当だったでしょ?」
『…うん』
亜美ちゃんの言葉に、私は小さく頷いた。
「喧嘩したわけでもなさそうだし~…なんか、いい距離感になったよね~」
「私も思った!」
百合ちゃんの言葉に、亜美ちゃんも大きく頷いた。
いい距離感か…。
「まあ~、アタシ的にはそれよりも気になることがあるんだけどね?」
『うん?』
百合ちゃんが、ズイズイと私との距離を詰めてくる。
な、なに?