ホワイトデーの奇跡【完】





「ごめん、タバコ吸っていい?」



『…えっ……あ、はい』






それは

部屋に入ったときに気づいた。



3年前はなかった灰皿が

部屋の中央にあるテーブルに置かれていた。




あの頃は確か

吸っていなかったはず…。




龍平さんは、近くの窓を開けて

ベッドサイドに置かれたタバコをとった。





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