ホワイトデーの奇跡【完】





キスなんて、そんなことっ……




――…あっ……





したことない。


と思ってから








親鳥のような彼の顔を思い出した。






すっかり忘れていたけど、そういえばあのとき…。



おでこにふわっと、唇が触れたんだ。



急にあの日のシトラスの香りを思い出した私は体温が一気に急上昇した。


















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