ホワイトデーの奇跡【完】





「本当に馬鹿。全然ガキだよ…まだ」



『…そんなことないよ』




すごく…大人になってたよ。


全然、知らない人みたいに…。





「ねえ、さくら」


『ん?』



「……こんなこと今更聞くことじゃないけどさ」



『うん』



「さくらって、何でにいのこと好きだったの?」






ドキッ――

たまちゃんの視線は、炎にあって。

一瞬で動揺した私の姿なんて、見てなかった。




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