愛 〜eternity〜







「はぁ〜…(面倒くさい。瑛奈と一緒に帰りたかったなぁ。)」





瑛奈との約束を断った海渡は、教室で1人席に座り、誰かを待っていた。







“ガラッ”






「…海渡君待っててもらってごめんね?」





「あ~…いいよ。それで話って?」





教室のドアが開き、入ってきたのは優茉だった。






「私…海渡君の事が…」





「…ん?」





恥ずかしそうに俯きながら、言葉を詰まらせている優茉に海渡は不思議そうな表情を見せた。







「…好き。」





「…ごめん。俺、結城さんの事そうゆう風には…」





顔を真っ赤にしながら音にならないような声で話す優茉に、海渡は淡々とした態度で断ろうとした。







「ッあっ別に、付き合ってほしいとかじゃなくて…

気持ちだけ…伝えようと思って…ごめんね

…迷惑だったよね?」





「…ごめん。じゃあ、また明日。」





泣きそうな顔の優茉をその場に残し、海渡は足早に教室を後にした。




< 11 / 27 >

この作品をシェア

pagetop