愛 〜eternity〜

「!?んッはぁはぁ。やめてよ！陸徒いきなり何するの!?」





「…キスしただけだけど？」





陸徒は瑛奈をベッドに押し倒すとキスをしたのだった…





キスの経験のない陸徒の唇と唇を合わせただけの、いっぱいいっぱいのキス。







「あっもしかして初キスだった？

俺がもらっちゃってごめんな～♪

…本当だったら海渡にあげたかった？」





「!!…何言ってんの!?陸ッ‼︎?」





瑛奈の言葉を途切るように陸徒はまた唇を合わせた。







「んッ…!!」





瑛奈の力がゆっくり抜けていくのを確認すると、陸徒は瑛奈を強く抱き締めた。







“ドンッ”






「ｯ何するの!?」





「…別にいいじゃん？海渡と俺、顔は同じなんだし海渡だと思ってさ♪」





驚きを隠せないでいる瑛奈に、陸徒は軽い感じで笑顔で言った。







“バシッ”





「なっ…!?ｯ何すんだよ。」






瑛奈は涙目になりながら陸徒の頬を叩くと、部屋から飛び出していった。







「(…くそッ…俺何やってんだ…)」





１人部屋に残された陸徒は、瑛奈の気持ちを考えないでキスしてしまった事に、自己嫌悪になっていた。