愛 〜eternity〜







「おい!!聞いてんのかよ!?」





「…聞いてるよぉ。」





何故か気恥ずかしくなってきた陸徒は力強く言うと、瑛奈はしょんぼりした表情を見せた。







「…今度勝手に入ってきたら襲うからな。」





「…!!何変な事考えてるのよ?バカ。」





陸徒の冗談に瑛奈からはいつもの表情が戻ると、陸徒の肩を叩いた。







「ってか、瑛奈こそ怒ってたんじゃないのかよ!?」





「…今でも怒ってるよ。…陸徒が悪いのに…ずっときぃを避けてるしさ。」





いつも通りの様子に、ずっと怒っていると思っていた陸徒に、瑛奈は頬を膨らませながら言った。







「…ッあれは瑛奈が悪かったから!!」





「何で、きぃが悪いのよ!?」





目を見つめながら真剣な表情を見せる瑛奈に、陸徒は思わず目をそらすと静かに答えた。





< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop